耐久について
もともと住宅というのはどの程度の耐久年数があるものなのでしょうか。
今、日本にある古い鉄筋のアパートはRC建築と言われる鉄筋コンクリート作りのものです。
これらの一般の住宅は構造的には通常、25年から30年程度でリフォームや全面的なリノベーションが必要になると言われています。
しかし、リノベーションとなると数千万単位で費用がかかることも多く、それなら取り壊して、建てなおししようか…と考えるオーナーさんが多いのだそうです。
さらに、構造自体の老朽化以前に建物の外観が周囲の景観とバランスがとれなくなってくる…。
要は流行遅れになってしまって賃貸住宅として需要が減ってしまうという時期が意外に早くやってくるのです。
そう考えると、日本の住宅の寿命って短いですよね。
耐震構造
特に木造の住宅は地震が多いこともあり、耐震構造に適応できないため、30年程度で取り壊しとなってしまうケースも多いようです。
かつて原宿や青山にあった同潤会アパートなどは日本の建築の歴史を物語る貴重な建物だったのですが、老朽化と耐震補強工事が不可能であることから、ほとんどが取り壊されてしまいました。
原宿の同潤会アパートのツタがからまる壁、古い手すりやアトリエやギャラリーにもぴったりだった佇まいを思いだすと、改装されてしまったのがもったいないような気もしますよね。
こうした古き良き時代の雰囲気、経年によってしか出せない物件の趣は、新しく、出そうと思って出せるものではないので、なんとか古い建物を保存する方法を考えてほしいなと思います。
シェアハウスについて
さて、そんな古いアパートも含めた共同住宅のシェアハウスにはどんなものがあるのでしょうか。
こうしたアパートはシェアハウスとはまた一味違うソーシャルアパートメントとして新しい命を吹き込まれ人々の暮らしの場所として利用されているところが多いようです。
ソーシャルアパートメントとはかつてのマンションやアパート、社員寮などを利用して、個々の住居空間はそのままに、入居者が共同で利用できるスペースを設けたものです。
共同スペースにはいろいろとあり、シアタールームや充実した広いキッチンスペースなどのラグジュアリーな設備から、ラウンジとも呼べるひろびろとしたリビングルームまで、アパートによってさまざまです。
もちろん各部屋に小さなキッチンスペースもあり、バス・トイレも完備されていますから、大勢で住んでみたいけど、水回りを共有するのがイヤ…という、ちょっぴり神経質な方にも向いているのではないでしょうか。
物件によっては一人暮らしではなかなか置けないような充実したオーブンや女性向けの美容家電などを置いてアピールポイントとしているところもあるようです。
家賃は通常のシェアハウスよりも高めになっていますが、充実した設備と最低限のプライベート空間が保証されているため、
入居者には社会人が多く、落ち着いた共同生活を望むひとにはぴったりと言えるのではないでしょうか。